2021/12/16
1200第1水槽(56) pH低下
立ち上げから56カ月が経過した1200×600×600第1水槽。
この水槽は、プルス川に生息するコリドラスを飼育する為に、弱アルカリ性のやや硬めの水質を目指してセッティングした。
過去記事を浚ってみると、立ち上げから16~17カ月の間は弱アルカリ性のやや硬水を保っていた事が分かる。
その後、底砂や濾材から溶出する諸々が止まったらしく、徐々に弱酸性の軟水へと移行して行き、エキノドルスに適した環境になった。
ここまでが立ち上げから54カ月のお話し。
ここ数年、この水槽の環境は極端に安定していて、水素イオン濃度(pH)は6.5~6.8、総硬度(GH)は3~4を維持していたのだけれど、先週の水質測定から「異変」が検知された。
現在の数値は以下の通り。
水温 : 24℃
水素イオン濃度(pH) : 6.2
総硬度(GH) : 4
炭酸塩硬度(KH) : 2
亜硝酸濃度(NO2⁻) : 0.0~0.3mg/l未満
言うほど大袈裟な話ではないのだけれど、若干pH値が下がって来ている。
実は原因には心当たりがあって、CO2の拡散器を変更した事ではないかと思っている。
タイムストップのCO2拡散器、1574円の安物なのだけれど、これがなかなか優れモノだった。
これまで使っていたガラス製のCO2拡散器を割ってしまったので買い換えたのだけれど、CO2の粒が非常に細かく、殆どの気泡が水面に達するまでに水に溶けてしまう。
添加量は変化していないはずだから、効率良く水に溶ける事でCO2濃度が上昇、結果としてpH値が低下しているのではないだろうか。
ご存知の通り、CO2濃度と水素イオン濃度(pH)には密接な関係がある。
炭酸塩硬度(KH)と水素イオン濃度(pH)の値から計算すると、この水槽のCO2濃度は46.9mg/lになるのだけれど、これはちょっと高過ぎる気がする。
水草の育成に適するとされるCO2濃度の3倍に近い。
水素イオン濃度(pH)の値は正しい様だから、可能性としては炭酸塩硬度(KH)の値が間違っているのではないだろうか。
そろそろ試薬を買い換える時期でもあるから、次回の報告までに測定し直す事にしよう。
定点観測。
アマゾンソードは良い感じに繁茂している。
この水槽は高さ・奥行共に600mmなのだけれど、センターに植えている”奇跡のアマゾンソード”には若干狭そうに見える。
左側手前に写っているのは、センターのアマゾンソードから採った子株。
シュートから分離して半年ほどだけれど、既に葉長30cmを超えているから、いずれは親株以上の大株になるだろう。
2年間も委縮していたのだけれど。
ロングリーフテネルス(と言う販売名だった水草)。
一説によると日本国内では絶滅危惧種的に減少してしまい、維持しているショップも殆ど無いらしい。
正誤はともかく、滅多に流通していないから大事に育てているけれど、2年も経ってから急に伸び始めた理由は分かっていない。
現状でも70~80cmはありそうだから、条件によっては軽く1mを超える長さになりそうだ。
因みに先端が切れているのはトリミングしたのではなく、多分、モンクホーシャsp.”コロンビア・ブルーアイ”が齧っている。
相変わらず色飛び気味だけれど。
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プルケール№6個体(Corydoras pulcher Isbrücker & Nijssen, 1973)。
このタイプのプルケールは、ブラックウォーターや底砂の色調などの環境からの影響を強く受ける。
底砂を黒っぽくしただけでラインやスポットは濃くなるのだけれど、地肌はくすんだ感じになってしまうから、管理者の好みが分かれるかもしれない。
冷凍アカムシを放り込むと・・・黄色っぽい背鰭の大群。
飼育しているコリドラスは次の通り。:
プルケール(Corydoras pulcher Isbrücker & Nijssen, 1973) : 7匹
スーパーシュワルツィ(Corydoras sp.) : 5匹
SLNスーパーシュワルツィ(Corydoras sp.) : 7匹
ロブスタス(Corydoras robustus Nijssen & Isbrücker, 1980) : 3匹
これらのコリドラスに共通しているのは、1990年代、つまり私がコリドラスに熱中していた頃に「幻級のレア種」とされていた事かもしれない。
例えば、スーパーシュワルツィ。
最近ではホームセンターのペットコーナーでも扱われていたりするけれど、当時は店頭に並ぶ事が無いコリドラスの一つだった。
入荷すると即時に、それぞれの小売店の常連の元へと旅立っていたから、「普通の愛好家」が購入する機会は殆ど無かったのではないだろうか。
今ではスーパーシュワルツィの模様を選ぶ事が出来るのだから、隔世の感は否めない。
当時からコリドラスを飼い続けている人ならば、同じ様な感覚をお持ちなのではないだろうか。
大好きなプルケールやスーパーシュワルツィを好きなだけ飼う事が出来るのだから、採集者やシッパー、輸入卸などの関係各位には改めて感謝したい。
プルケールやスーパーシュワルツィを選べる幸せを噛みしめている。
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